その指さきから伝わる感覚を大事にするのだ。


いつも
ポストに
誰からか葉書や
手紙が
届いていてほしいから
僕はなるべく
それを送るように
している。

仕事やら勉学をおえて
帰ってきたとき
白いポストに
手をのばし
その存在を指先で
確認できたときは
どれだけ嬉しいことか。

たった一通だけれど
脳へつうじる
感覚は
あまりに大きい。

鋭敏な心持ちを
そっともって
これからも暮らして
いきたい。

そう思うのだ。
  


2010年12月12日 Posted by un at 06:37Comments(0)

山にかかるピンク。


いつかの
バスのなかで
朝、山をみた。

それは早朝で
周りは闇に
つつまれていて
トンネルのなかのような
雰囲気。

遠くの山は
ピンクを被り
下半身には
白を纏っていた。

なんだか
それは
美しい絵本のようで
僕はあたたかい
気持ちに
なったのだった。

毎日あることは
毎日おこることではない。

気付かされる
朝だったのだ。
  


2010年12月12日 Posted by un at 06:22Comments(0)

パリから信州へ。


友人に久しぶりに
会った。

といっても
何年かぶりとか
そういうのではなくて
数ヶ月ぶりだけれど。

今まで密に
連絡をとっていた
ことが形にあらわれて
いるのか。
随分と久しく感じる。

信州は空気が
澄んでいる。

空は狭いけれど
珈琲を淹れて
上を見上げれば
雲がまるで部屋の
インテリアのように
在りながら。

どこへ行っても
周りから観ると
前に居た場所が
それとなく見える。

なんだか
そう思った一日だった。

美しい場所を
故郷として
もっているのは
これ以上ない
倖せなのかもしれない。



  


2010年12月12日 Posted by un at 05:00Comments(0)