山の裾の道を。


遠くをみると
光が山の裾を
走っていた。

静かにね。

僕は
静寂を意識しながら
眺めていて
誰かを想いながら
それを
見ていた。

だけど
それさえも
覚えはないような
本当にあったことでは
ない、
そんな風に
見ていた。

いつかの
木曜日に。

多分、
見ていたのだ。

確かに。

何か
恋みたいな感じで。

淡く。

  


2011年09月15日 Posted by un at 19:10Comments(0)