ホウム。


本屋にいくと
いつもすることがある。

それは
写真のコーナーで
透明のカバーを
かぶったそれを
みつめること。

左や右に傾けながら
なんとか見てみたいと
思っていた。

と、

そんな矢先の今日
思わぬところで
機会は訪れた。

図書館。

すこし自分の
気がつかなさ加減に
あきれつつ
白いその本をみつけた
ときはさすがに
鳥肌がたった。

何だか
連絡の途絶えた
友人からの手紙のような
感触。

「at home」

上田義彦

内容はいつもなら
敬遠する家族。

10分くらいかけて
一枚一枚の紙を
めくって
目で写真と短文を
読んでいった。

美しい。

それのみが
頭から口に流れでてきた。

上田義彦という
人間の目をかりて
まるで自分の家族が
そこにいるようだった。

さらさらとした
でも潤いがあって
うつくしい和菓子を
たべたような
食感もあった。


今日は
夜、走ることにする。
朝も走ったから
なんだか身体を
いじめるような感じ
だけれど
そんな日もあって
いいのだ。

素敵なめぐりあわせに
感謝しながら。


では
よい夜を。

読んでくれて
ありがとうです。
  


2010年03月03日 Posted by un at 20:19Comments(0)