たとえば僕がお爺さんになったとして。
そうなっても
写真というものがあれば
そのときに静かに戻る。
音もなくて
すーっと
僕が若がえるのだろう。
山が秋をうけいれ
それが
苦いものとか
しあわせとか
あるけれど
儚いけれど
そこに戻るのだ。
静謐な
またたきの跡を
小さく残しながら。
S | M | T | W | T | F | S |
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