動物の目はその先をのぞいているようで。
ある道すがら
目があった。
それは未確認生物でも
なく、どこにでもいる
猫だ。
僕を意識するわけもなく
ただ木陰にひっそりと。
そこにいる。
目は遠くを見ている
ようで
でも、近くの鼠を
とらえられるような
ニュートラルな目。
誰をねらう訳もなく
そこにただ生きているという
目がそこにあるのだ。
ただそこに。
耳をすませば
電車が走る音が
耳にとどく。
それは
近くなのか
遠くなのか
わからないけれど。
僕にとどく。
明日もまた
よい日であるように。
読んでくれて
ありがとうです。