公民館からこぼれる音符。


4日ぶりに
夜の街を走った。

走りたいなー
という気持ちもなく
まあ、勝手に足が
そちらへ向いたのだ。

真っ暗だけど
クルマのライトやら
外灯で仄かに明るい。

ときおり見える
遠くの自転車は
なんだか蛍のようで。

酔ったおじさんが
ハンドルを握っていれば
完璧な蛍だ。

アパートから
すこし離れた場所に
ある公民館。

そこから
夏が流れていた。

太鼓の音とか笛の音。

まさに僕が存在しない
時代からある音。

走っていて
汗や時折、涙や
流れるなかで
やはり一人ではないなんて
思うのだ。
こういうときに。

漏れるというのは
アパートメントの中では
苦情やら嫌なことに
つながりやすいが
こと祭りとなると
なんだか違う。

足音と太鼓が重なる
ひとときに
豊かさを感じる
夜だった。




2010年07月12日 Posted byun at 18:21 │Comments(0)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。