詠む。
小説を読んでいると
思うことがある。
とくに
処女作。
それは
作家の
今の作品は
文体に厚みがあり
滲むような
艶を醸し出ている
ということ。
なんだか
書き方が
生意気だけれど
励まされるというか
やはり
積み木なのだと
思うわけだ。
高さを出すには
(語弊があるかもしれない)
当たり前であるけれど
畢竟、
どれだけ
あーでもないこーでもないを
繰り返せるかと
言うことなのだ。
その途中には
気が張ることが
続いたり
納得いかないことに
出くわしたり
飽きがきたり
気持ちを浮遊させたく
なったりする。
まるで
春夏秋冬を
重ね、重ね、
そして、時には
傘をさして
雨を受けながら
避けながら
でも、
続けるしかない。
そんなふうに
思ったのだ。
一冊の本をよんで。